W-ZERO3[es] WS007SH
寒い冬はお布団にくるまって寝モバすなわちあったかいお布団の中でゴロゴロ横になりながら情報端末をいじくりつつweb閲覧や2ちゃんねる閲覧をするに限ります。
寝モバする条件としてはやはり端末が軽いことと、なるべくなら布団から手を出さずに操作が出来ること。
手を出していると冷たい空気に手がかじかんでしまい、寝モバの快適さが大きくスポイルされてしまうからです。
寒いこの季節、寝モバをしたいところですがうちには寝モバが出来る端末がありません。
いちおうA5サイズのミニノート、LOOX S 73Aがあるので出来なくもないですが重さが980gもあるのでしばらく仰向けになりながら2ちゃんねる閲覧などをしていると疲れてしまいます。
というわけでもっと軽い端末を購入することにしました。
当初候補に挙がったのが初代W-ZERO3ことWS003SH。これに機種変更して外出先では2x通信のモデムとしつつ自宅では寝モバ端末にしようともくろんだのです。さいわい、京ぽんに機種変更してから10ヶ月以上経過しているしねだんもちょっと安くなって買いやすくなったし。
思い立ったが吉日ということで寝モバのために物欲が炎上した弊社は2006年12月25日、いきつけのPCショップに足を運びました。
■W-ZERO3 VS W-ZERO3[es]
当初、初代W-ZERO3を購入するつもりでPCショップに出かけたのですが、土壇場でほんとに買うかどうか少し迷っているうちに受付時間が終了してしまい、結局購入することができませんでした。
だってモックアップを手にしてみるとやっぱりちょっとでかいし厚いんだもん。
寝モバには問題ないとしても、普段持ち歩いてモデムにするにはちょっとでかいかな、と購入に二の足を踏んでしまいました。
W-ZERO3[es]WS007SH([es])はややコンパクトで持ち歩くにはこちらかなと思ったのですが、こんどは画面が小さいのがネックでこちらもすぐに手が出せません。
結局2006年12月25日は機種変更をすることなくPCショップをあとにしました。
自宅に帰り、さらに吟味を重ねた結果USBホスト機能を備え、ATOKを搭載しモノとして完成度が上がった[es]の方を買うことに決めました。
でもやっぱりいちばん大きな決め手となったのはねだんです。
都内ではいろいろ条件があるとはいえ初代W-ZERO3は新規で9800円で買えるようになったらしいですが、わたくしの住む田舎では機種変更34,800円が最安っぽく、かんたんに衝動買いできる金額ではありません。
一方[es]のほうはウィルコムストアで定額プラン縛りがあるものの19,800円で買うことができ、2万円程度なら失敗してもそれほど惜しくないかなというのが動機となりました。定額プラン縛りがないねだんは24,800円で、地元でこのねだん以下で買えるなら買おうというスタンスでショップ巡りをしました。
結局ケータイのディスカウントショップで[es]を22,800円で購入。
2006年はW-ZERO3[es]の購入で終わりました。
■Webブラウジングは目が痛くなる!?
2.8インチVGAと小さな画面であることに不安を感じつつ帰宅して箱を開けて設定をすませ、Operaブラウザで少しwebブラウジングをしてみた弊社ですが、あまりの文字の細かさに後頭部が痛くなってきてしまいました。
比較すると一目瞭然ですが、文字が細い上に小さいのです。
2.8インチという小さな画面でこれだけの情報量を一度に表示できるのは大したモンだと思いますが、しばらく見ていると目が痛くなること必至です。
Operaには拡大縮小機能がついているのでたとえば150%程度拡大すると文字も大きくなって読みやすくなるので、読みたい記事を探すには100%でページを表示し、読みたい記事を見つけたら拡大して読むという使い方がいいかもしれません。
ちなみにOperaはフォントを変更することが出来るのですが、100%表示のときのフォントは見かけ上ほとんど変わらず、細い線のままでした。これが太くなってアンチエイリアスがかかればすこしは読みやすくなると思うのですが・・・。
高機能なブラウザですがかゆいところに手が届かない感じです。
■お布団で2ちゃんねる(・∀・)
麻酔と疼痛管理
W-ZERO3を買ったもう一つの、っていうかメインの理由のお布団の中で2ちゃんねるについてですが、これは比較的満足できる結果を得られました。
いくつかの2ちゃんねるブラウザがありますが、わたくしが選んだのは「ぽけギコ」です。
アイコンかわいいし。
なにかアクションをするたびにステータスバーのギコがひとこと言ったり、書き込みにアスキーアートによるアニメーションが表示されるのもクスリと笑わせてくれます。
「ぽけギコ」はキーボードショートカットに対応し、基本的に片手でレスを読み進めることが出来ます。
しかし、[es]の方向キーは若干硬くて、レスを読むためにしばらくキーを押していると指が少し痛くなるのが欠点です。CLIE NX70Vのようにジョグダイヤルがついていれば理想的なんですが、シャープ製なのでそれは無理、でしょうね。
[es]の十字キーは若干硬く、押下してると指が痛くなってきます。 |
設定で「ClearTypeフォント」を選べば、アンチエイリアスがかかってとても読みやすくなるし、アスキーアートの補完機能があるのでアスキーアートの表示もばっちりです。
「>>」のレス番を読むにはそのレス番をタップすると表示されます。
>>(レス番号)をタップするとその番号のレスが表示されます。 |
細かいところでの操作性や挙動などにやや不満を感じるものの、お布団の中で2ちゃんねるを見るにはなかなかもってこいのアイテムだと思います。
■[es]でテキストエディットしてみる
[es]にはスライド式キーボードが内蔵されており、これで駄文作成ができるかどうかもやってみました。
使ったエディタはわりと定番らしい「〇号テキストエディタ」。
小さなキーが配置されたキーボードですが比較的入力はしやすく、ATOKと組み合わせると簡単な原稿程度なら書けそうです。
ただ、やはりどうしてもパソコンのそれとは違いますから、アウトラインを作成してパソコンで書き直すという使い方になると思います。
本体をスライドさせると現れるキーボード。 | |
よく人から「手ェでかいね」と言われる弊社の指との比較。 |
パソコンのキーボードでは思考のスピードで入力できますが、[es]では入力に時間がかかるのでやっぱりどうしても思った通りの文が書けないんですよね。
16777216時間ほど練習をすればブラインドタッチができなくもなさそうですが、ブラインドタッチができないとキーボードを見つつ変換候補を見つつテキストを入力していくわけで、どうしてもふだんPowerBook G4でテキストを書くようにタカタカと入力できません。
あと、キーの盛り上がりがHP200LXよりずっと低く、もう少し高ければ押しやすく入力しやすいのにと思いました。
[es]にはUSBホスト機能があり、外付けのキーボードが使えるので本格的にテキスト作成をするなら外付けのキーボードを使うのがいいかも知れません。ただ、やっぱり2.8インチの小さな画面がネックとなると思いますが・・・。
■意外なところに落とし穴が
疼痛管理の補助金
Willcomでは、2006年4月から32kbps通信の料金で64kbps通信が出来るようになりました。
でも、64kbps通信をするにはプロバイダがそのサービスを提供してくれることと、64kbps通信に対応した端末が必要です。
弊社の場合プロバイダは対応していたものの端末すなわち京ぽん1ことAH-K3001Vが64kbps通信に対応しておらず、せっかく同じ料金で通信速度が倍になるのにその恩恵に与れずにいました。
機種変更しようと思ったのもじつはそれが大きな理由の一つで、一部機種をのぞいてはいまのWillcomの機種ラインアップのほとんどの端末が64kbps通信に対応しています。
もちろん[es]も例外ではなく、さっそくお仕事マシンで京ぽんの相棒だったThinkPad X32に[es]を接続し、通信を試みてみました。
バッテリーが少ないけど大丈夫だよな。USBケーブルをつないで、と。
‥‥‥‥。
ま、まぁそんなに変わらないような少し速くなった気もしなくもないような、ビミョーな通信速度になりました。
実測でどれくらい出ているかあとで調べておきます。(ぉ
と、[es]を見ると画面にバッテリー切れのアラートが表示されていました。
しかも、よく見ると充電ランプが点灯していません。
ちょwおまwwwってあれ?USB端子から給電されないのか?
そうです。[es]は、USB端子から給電されず、モデムとして使うと2〜3時間程度しか使えないことがわかりました。
Σ(゚д゚lll)ガーン
そんなバカなーーーーーーーーーーーーー!!!!
もうぐにゃーって感じでした。
そうと知ってたらあるいは買わなかったかも・・・
最大にして最悪の誤算です。
まあいちおう対応製品はあって、たとえばコレとか使えば問題ないと言えば問題ないんですが、なーんかスマートじゃないっていうか。モデムとして使うのになんで前と後ろの穴にケーブル2本も突っ込まなきゃならないわけよーと思うわけです。
[es]をモデムにも使おうという人は要注意ですな。
ちなみにどっかに書いてあったのですが、[es]のUSB端子の給電能力は120mA程度だそうです。
だからハブなんか使って複数のUSB機器を使おうとすると場合によっては使えなかったりなんかもするそうですな。
USBメモリ4本とか。ってそんなやつはいねえよですか?
もちろん外部電源を供給すればハードディスクなんかも使えるそうなので、アンビリカルケーブルを接続し(ry
意外な盲点だったUSB端子。 |
■Macintoshとの連携
弊社がメインに使っているのはPowerBook G4なので、[es]のminiSDカードをマウントできればファイルのコピーとか便利だと思ったので調べてみたのですが、どうもいまのところ出来ないっぽいです。orz
どうしてもファイルをやり取りするならFTPを使うのが良さそうですが、そこまでしてminiSDのカードの内容読んでもしかたないし・・・。
ただ、FTPが使えるということは[es]単体でもホームページの更新が出来るということで、これはおもしろそうなので一回やってみたいと思います。
いちおうモデムとしてつかえるらしいのでその辺は安心しました。
■[es]を一回りチェック
2007年1月8日
■こんなアプリケーション入れて[es]しとります。
鎮痛薬、外国のスポンサーサイト
【ファイラー】
標準のファイルエクスプローラでは拡張子が表示されなかったり圧縮ファイルが扱えなかったりして不便なのでまずはファイラーをインストールしました。
弊社が選んだのは定番の「GSFinder+」。
ファイルの解凍先を設定してもなぜか設定が保存されず、「GSFinder+」を終了してしまうと次回起動したときいちいちファイルの解凍先を設定しないのが面倒なので別のファイラーを探すか設定方法を調べるかやろうと思ってるのですがそうそう頻繁に解凍するでもないのでほったらかしです。
【予定表】
Palmの予定表に慣れてしまうと、WindowsMobileの予定表はあまりに使い勝手が悪く、1分間使っているだけで[es]を壁に叩き付けたい衝動に駆られてしまいます。
そんな衝動から[es]を守るため、なにはなくともまずは予定表の置き換えアプリを探しました。
Windows Mobileで動作するほとんどすべての予定表アプリを試しましたが、弊社にいちばんしっくり来たのは「Offisnail Date」。
Palmの予定表とほぼ似たインターフェイスで、ビューの切り替えも「月」と「日」だけを設定することが出来るなど、カスタマイズ機能も必要十分です。Outlookと同期が取れるので標準の予定表と置き換えてしまってなんら問題ありません。
細かいところでの使い勝手はPalmの予定表の方が優れていますが、PalmからWindows Mobileに乗り換えた人にはおすすめの予定表アプリです。
キーカスタマイズ機能もあり、[es]ではたとえば「5」キーを押せば今日にジャンプするなど、片手でおおまかな操作を行うことが出来るようになります。
ちなみに弊社は「Pocketの手」を使ってToday画面の左側のソフトキー起動ソフトをこの「OffisnailDate」に割り当てています。
さらにOffisnailDateで設定した予定をToday画面に表示する「DISCOVER Your Schedule!」というソフトを入れています。ちなみにこのソフト、インストールのときはインストール先にメインメモリを選ばないと正常に動作しないようです。
【メモ】
Palmのメモはロックがかけられました。
任意のメモを選択して「プライベート」にし、表示の設定を行うとパスワードを入力しないとその項目が表示できなくなるのです。これも便利だったのですがWindowsMobileの標準のアプリではそんな気の利いたことをしてくれません。
そこでインストールしたのが「Tombo」 というソフトです。
概要はリンク先を見ていただくとして、気をつけなければならないのはファイルはパソコンと同期が取れますが、パスワードを設定する際はパソコンか、WindowsMobileか、どちらかかたっぽで行いましょう。
同じファイルに対してパソコンとWindowsMobile両方でパスワードの設定をするとうまく解除できなくなりました。Tomboはファイルをツリー状に管理できる便利なソフトなのですが、最初の1行だけはタイトルのように表示されますので恥ずかしい単語を並べないようにしておきましょう。
【ツール】
[es]はminiSDカードスロットのメモリカードをマスストレージとして使うことが出来ますが、設定をしたらソフトリセットをしなければなりません。
ソフトリセットをすることなしにUSBの動作モードを切り替えるには「USB Select」を使います。
もっとも、ActiveSyncでファイルを同期するようにしておけばminiSDカードにアクセスすることは容易なので、弊社の場合はもっぱらActiveSyncとモデムの切り替えに使っています。
■[es]使って1ヶ月
購入して数日は予定表アプリをはじめとした細かいところで使い勝手が悪く、「あー、なんでこんなの買っちゃったんだろふざけんなよ京ぽんに戻ろうかそれとも京ぽん2買って新しいPalm買ってさっさとヤフオク行きでしょこんなゴミ〜」とか思っていたのですが、グリグリ使っているうちに気がついたら1ヶ月以上経過しており、最近では「まぁ不満もいろいろあるけどしばらくコレで行くか」と言う気持ちになってきました。
('A`)
[es]はストレート端末っぽい形状をしており、CLIE NX70Vのようにいちいち液晶を裏返さなくてもなにかボタンを押せば今日の予定などをチェックすることが出来ます。
これは便利、と思ったけどよく考えたらCLIE SJ30でも同じなんですよね('A`)
まあSJ30と違って起き抜けの2ちゃんねるチェックができるからこれだけはCLIEよりも良い点と言えましょう。
あとはさすがWindowsMobileと「Windows」の名がつくだけあって、ExcelやWordのドキュメントファイルを扱うにはPalmよりも互換性が高いと思いました。
Excel Mobileはマクロがなく、罫線の書式も1種類のみと機能的には貧相ですが、それほど複雑でないドキュメントならほぼ問題なく再生することが出来ます。また、PalmのDocuments To Goと違ってパソコンで[es]のファイルを編集しても勝手に書式が変わらないところは◎です。
逆に「ここが×」というところは掃いて捨てるほどあります。
そのうちとくに気になる×をあげてみます。
×1.とにかく不安定
とにかく止まる。よく止まる。ちょっと重い動作をさせるとすぐにフリーズしてしまいます。
もう何回ソフトリセットしたことでしょう。もう何回ハードリセットして時計を設定しなおしたことでしょう。
リセットスイッチがキーボードの横に付いているのがせめてもの救いです。
初代W-ZERO3はソフトリセットをするにもいちいち電池のふたを外さなければならないらしく、すぐにフリーズするはれんちな使い方をしている弊社としてはやはり[es]を買って正解でした。
ビューワーメインで使っているからいいようなものの、ドキュメントを作成中はこまめにセーブした方が良いと思います。
×2.ActiveSyncとモデムが同時に使えない
これはある意味しようがないかもしれませんが、ActiveSync中はモデムとして使えないし、モデムとして使っているときはActiveSyncできません。
いちいち切り替えるの('A`)マンドクセ
ふだんはモデムとして使っていますが、ある程度予定表などの差分が出てきたら「USB Select」で接続モードを切り替えてActiveSyncしています。
そしてたまにコレが原因でとまることがあると。ヽ(`Д´)ノ
×3.ケーブル2個差すの('A`)マンドクセ
前出ですけど、USBケーブルからの給電が行えないのでモデムとして使用するには充電用のコネクタにケーブルをささなければなりません。
はっきりいってめんどくさいです。
×4.検索性能が悪い
検索についてはPalmの方が遥かに気が利いています。
Palmはあるキーワードを検索したとき、予定表もToDoもメモも隔てなく検索対象になりますが、Windows Moblieって予定表は予定表の中でしか検索してくれません。
MacintoshのSpotlightや、Windows xpのメタ検索みたいな検索をしてくれれば弊社のようにどこに何を書いたか忘れてしまうスットコドッコイ野郎にはありがたいのですが…。
今のところ大きな不満はこの4つです。
そのうち「×3」についてはBluetoothを使ってケーブルを電源のみにしようと思ってますので成功したらまたレポートします。
2007年2月12日
■モデムとしては使えない!?わたくしが[es] を手放したわけ
日誌にも書きましたが、けっきょく[es]は2ヶ月足らずで手放しました。
モデムとして連続使用していると高確率でかたまるし、かたまったら裏ぶた外してハードリセットしなければならないし、鞄にいれて持ち歩いていてあ、そうだ[es]使いたいと思って[es]を取り出して使おうとするとだいたいかたまっててリセットしなければ使えないし、もうこんな不安定な端末はイヤ!っていうか捨ててやる!!
でも捨てる前にヤフオクだ!ということでヤフオクに出したらそれなりのねだんで売れたのが幸いでした。
webブラウザおよび2ちゃんねるビューワはかなり使えたのですがPIMの使い勝手が悪く、しかもOSが不安定なのでどうしようもありません。
VGAという精細な液晶でかつキーボードを備えているのにそこそこコンパクトな[es]は、通信や2ちゃんねる、簡単なテキスト作成やメール、各ビューワーなどに使うのならおすすめですが、モデムとして使ったりPIMメインに使うのであれば別の選択肢を探した方がいいかなと思います。
[es]を手放してしまったのでもうレビューは書けません。
というわけでこれをもって[es]のレビューを終了したいと思います。
2007年3月3日
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