セイゴオちゃんねる
« Diary 新宿椿座第3講・根岸汎大第1講 | メイン | Report 『松岡正剛千夜千冊』刊行記念セミナー「読書の極意」 »
2006年12月01日
12月6日のゴールデンタイム放送のTBS特別番組「日本を探しに行こう」にセイゴオが出演します。番組では、関口宏さんと原沙知絵さんが日本らしさとは何かをめぐって日本通の外国人を次々に訪ねます。そして最後に、唯一の日本人ゲストとしてセイゴオが登場し、2人を熊野と伊勢に案内しながらセイゴオ独特の視点で日本の"原郷"を紹介します。
番組名:「日本を探しに行こう!」
司 会:関口宏、原沙知絵
出演者:呉善花、セーラ・マリカミングス(枡一市村酒造場)、ダグラス・ブルックス(伝統古船技師)、ジェフリー・ムーサス(建築家)、松岡正剛ほか
放送時間:12月6日(水)19:00〜21:00
放送局:TBS(全国放送)
★「日本を探しに行こう!」ロケレポート★
肥満のデータ
セイゴオの出演シーンの収録日は11月22日(火)。撮影は熊野古道からはじまり、那智の滝とゴトビキ岩をまわり、さらにロケバスに乗って伊勢の滝原へ。司会の関口宏さんと原沙知絵さんとともにハードな一日でしたが、じつはセイゴオはその前日までの3日間、建築家の内藤廣さんをゲストに迎えて未詳倶楽部のメンバーと鳥羽・伊勢・松阪をめぐり、最後に滝原を参拝したばかり。つまりセイゴオは11月18日から22日までの4日間、鳥羽→伊勢→松阪→滝原→熊野→滝原と移動し続けていたのです。
早朝に勝浦の旅館を発ち、補陀洛山寺にほど近い熊野古道で撮影が始まりました。熊野の森の木漏れ日の中で、セイゴオは日本特有の自然条件と文化の関わりを解説。続いて那智の滝での撮影は、予想外に観光客が多く、撮影スタッフはポジション獲りにおおわらわ。セイゴオはそんな混乱は気にもせず、滝の前でおもむろにスケッチブックを開いて関口さんと原さんに「ウツ(空・全)」の世界を図解しながら、滝をご神体とする日本人の心について語りました。
のがカンザスシティのプール場所
つづいては新宮の神倉神社へ。神倉のご神体は60メートルの断崖にそそりたつ巨石「ゴトビキ岩」。急勾配の538段の階段を杖をつきながら一気に登り詰めたセイゴオ、たいそう息を切らしながらも表情は明るく、海を背にゴトビキ岩を指差しながら神が降り立つ「依代」や「磐座」について解説。
ここでようやくひと段落。ゴトビキ岩から下るとすぐにベンチそばの灰皿に直行し、関口さんと並んで喫煙タイム。関口さんもタバコ好きのようでした。
鶏の家を作る方法
次はロケバスに乗って約2時間かけて伊勢の滝原宮へ。車中でも日本の話ですっかり盛り上がり、関口さんと原さんは「たくさんの疑問をもってここまできましたが、いろいろすっきりしました」。
滝原宮は熊野と伊勢を結ぶ旧街道沿いにあり、皇大神宮(内宮)の別宮で「遥宮」とも「元伊勢」とも呼ばれる古社。9月末に刊行した『日本という方法』(NHKブックス)では、セイゴオは「滝原には真水がある」と紹介しています。樹齢数百年の杉木立に囲まれた静かな長い参道を奥へ奥へと進み、途中の石段を降りて宮川の御手洗場で3人揃って手を清めました。
さらに奥に進み、玉垣瑞垣をめぐらした滝原宮と滝原竝宮の前に立つ3人。ちょうど午後の光が簡素な社殿を照らし、桧皮葺の上の千木鰹木が黄金に輝いていました。撮影はメインカメラのほかに、クレーンも動員。ふだんは訪れる人の少ない滝原宮に、なぜかこの日は参拝客が次々やってきて、スタッフの皆さんは収録中の人ばらいに一苦労だったようです。
番組のラストシーンは、セイゴオのたっての希望で特別許可を得て古殿地の前で撮影。古殿地は、次の遷宮のときに神殿が移される敷地です。この滝原宮も、20年ごとに遷宮が行われているのです。そのような伊勢の仕組みが日本の技を伝承する貴重な役割を果たしていること、また社を「仮設」するという考えが日本特有のものだとセイゴオは語り納めました。
セイゴオの撮影はそこで終わり、最後にもう一度ひとりで滝原宮と竝宮をゆっくりと参拝し、ようやく鳥羽から始まった4日間にわたる長い旅を終えました。
投稿者 staff : 2006年12月01日 12:01
0 コメント:
コメントを投稿